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小説と関係ないですが、勝敗さんががらにゃんの設定を
気に入っていただけたようで幸いです(・ω・*)

今回は(も)推敲とか全然できてない><
けど、いい加減出さないといつまでも完成しそうにないから、
さっさと公開して明日後悔すればいい!駄洒落だね!


人が増えてきたので、登場人物紹介です。
主人公ズはお互いの名前をどう呼び合ってるのかややこしいので、
ここにまとめて載せておきます。
台詞が誰のか分かんない時とかすごく便利!主に私が!
ただ、全編通して同じ呼び方とは限らないので注意ですよ。
ほとんど私のミスで呼び方が違うだけだと思うけど(´・ω・)

逢坂 玲(おうさか れい)
主人公。のはずだけど地味。逢坂探偵事務所の所長です。
最近人間になれたとか言ってる中二設定な子。
昔別の国にいたらしい。

幸 犬飼 劉さん 店長

白山 幸(しらやま ゆき)
逢坂の部下(助手)。ちょっと頭の残念な子。
逢坂探偵事務所肉体労働担当。
逢坂同様昔別の国にいたらしい。

玲ちゃん 悠馬さん 劉ちゃん 店長

犬飼 悠馬(いぬかい ゆうま)
ペットショップ店員。読心術が使えるとか言う中二設定は
非常に書きにくいので、段々とフェードアウトさせて行くつもりです。
昔別の国以下略。

逢坂君 白山君 劉爺 店長

劉(りゅう)
胡散臭い雀荘経営者。見た目年齢は中学生男子くらいだけど、年齢不詳。
自称仙人らしいけど本当かどうかは分かりません。
何もかもお見通しの人で、よく物語に絡んでくる面倒臭い人。
だから読心術とか書きにくいんだって。誰だこの設定考えた奴。

逢坂 白山 悠馬 店長

店長(てんちょう)
ペットショップを経営してる、筋骨隆々の強面店長。
ちょい役だと思ってたらいつの間にか準レギュラー化してた。
そのため名前がなくて今頃になって苦労してます。

逢坂さん 白山さん 犬飼君 劉さん

烏丸 天下(からすま てんげ)
怪盗スカイウォーカー(笑)な人。
知り合いの逢坂さんと勘違いして逢坂に挑戦状を叩き付ける。
変装の腕前はプロ級。モデルはルパン三世だったりする。

虎嶋 美弥(とらしま みや)
犬飼との間に因縁があるらしい人。
烏丸の助手を務めている。ちなみに歩合給です。
耳と尻尾があり、爪と瞳が虎と酷似している。
有体に言ってしまえば人と虎の合成獣。
モデルは不二子ちゃんではない。

成田 金蔵(なりた きんぞう)
まぁ名前を見ればどんな人か分かるよね。
あと、見た目年齢が18歳以下の人が大好き。

成田 裕花(なりた ゆうか)
烏丸に攫われてる人。
特にこれと言った特徴のないおしとやかなお嬢様。

富野 実利(とみの さねとし)
そういえばいたよね、って人。嫌な奴。

狸の信楽焼き(たぬきのしがらきやき)
人ではない。重要アイテムでもない。
虎嶋が逢坂に対して鈍器として使用した。
狸の滋賀らしき焼きと書いて盛大に誤字ったのは内緒。

これで全部のはず。忘れられてる人がいたらすごく可哀想。
白山は裕花の自室へと戻ったが、そこにはさっきまでいたはずの裕花と逢坂の姿はなかった。一つだけ開け放たれている窓からは強く風が吹き込み、カーテンをはためかせていた。

「あれ、玲ちゃん、裕花さん?」

 白山はこの場の不自然さをすぐさま感じ取った。消えた二人。開いた窓。白山が部屋を抜ける前、窓は締め切られていたはずだ。二人が窓を開けたまま部屋を後にするとは考えにくい。ということは、この状況に至った『理由』があるはずだ。何かがあったことに、疑いの余地はない。それを十分踏まえた上で、白山が取った行動は

「散歩に行ったんだねッ!」

 現実逃避を、することだった。

「いやー、二人は仲がいいなぁ!お楽しみみたいだから、戻ってくるまでこの部屋でゆっくりさせて貰おうかなッ!」

 気付いてない。何も気付いてない。冷や汗が止まらなくても鼓動のペースが早まっても、気のせい気のせい。ソファに横になって落ち着けばきっと大丈夫。白山はソファにうつ伏せになって頭を埋めた。

「…無理ー」

 何があったのかは大体気付いているし、多分先送りできる問題ではないことも分かっている。

「金蔵さんに、報告に行かないと」

 溜息を吐いてから立ち上がる。白山は重い足を引きずりながら部屋を出た。

白山が扉を閉めようとした所へ、金蔵が猛然と駆け寄ってきた。

「白山君、裕花は?裕花はどこにいる!」

 鬼気迫る表情で詰問する金蔵に対して、白山は期待に応えるような言葉は返せなかった。苦しげな表情、辛そうな声で報告を行った。

「ごめんなさい金蔵さん、裕花さんはいません、逢坂と一緒に姿を消しました」
「何だと、君は何をやっていたのだ!」
「…申し訳ありません」
「やはり、見張りの報告は正しかったと言うのか」
「見張りの報告?」
「逢坂玲が、裕花を攫って行ったらしい」
「!?」

 白山は愕然とした。てっきり怪盗に裕花を攫われ、逢坂はそれを追っているのだと思っていたからだ。実は白山が逢坂だと思っていたのは烏丸の変装だったのだが、それを知る者はここにはいなかった。

「逢坂め、奴は儂が総力を挙げて叩き潰してくれる」
「待ってください!玲ちゃん、逢坂がそんなことをするはずがない、何か理由があるはずです」
「すまんな白山君、裕花は儂の全てなのだ、それを奪う者に容赦などできん」

 白山は逢坂の無罪を訴えたが、それは無駄だと悟った。金蔵の目を見れば分かる。考えを変えさせることはおろか、聞く耳も持ってはくれないだろう。ならば、自分自身で何とかするしかない。白山は決意を固め金蔵に進言した。

「だったら…だったら私が裕花さんを取り戻します、逢坂の行き先を教えてください」
「ここから北西の方角に逃走したという報告を受けた、どこに向かったかまでは分からん」
「分かりました、必ずや裕花さんを取り戻します」
「勘違いするな、儂はもう君を信用しておらん、奴の関係者である君をな」
「…では、行って参ります」
「出発前に、見張りを一人掴まえて、そいつからトランシーバーを受け取っていくといい、せめてもの餞別だ」
「はい、ありがとうございます!」

 白山はトランシーバーを受け取ると、勢いよく飛び出して行った。目指すは北西。目的は裕花の奪還。目的地は、不明。

……

 逢坂に扮して裕花を連れ去った烏丸は、裕花を抱きかかえながらも、それを苦にする様子もなく軽やかに進行を続けている。

「あの、逢坂さん、少々よろしいですか?」
「申し遅れましたが、ご存知のように僕は逢坂さんじゃありません、僕の名前は烏丸 天下(からすま てんげ)、京都の烏丸に、天上天下唯我独尊の天下、これからはこちらで呼んでください」

 烏丸は走りながらだと言うのに、息を乱すこともなく流れるように言葉を紡いだ。裕花はそれを見て、お喋りな泥棒さんだと感心していた。普通犯罪者は自分の名前は隠すはずなのに、自分から名乗ったのだ。裕花にはそれを可笑しく思い、烏丸に対する警戒心が緩んでしまった。

「変わったお名前ですね」
「えぇ、小さくて色白な超能力を使う友達からは『天さん』と呼ばれています」
「嘘つき」
「ご名答」

 裕花は烏丸に対して、不安や恐れといった感情は最早抱いていない。会話の中でも時々笑顔を見せているのは、誘拐犯とその被害者というには少々滑稽ではあった。

「それで天さん」
「すみませんでした、烏丸か天下でお願いします」

 裕花がちょっとした悪戯心を出したのが、烏丸には意外だった。それならば嫌なら最初から言わなければいいのに、ついつい余計に舌が回ってしまうのが烏丸の悪い癖だった。
無口な人物に『なりきる』のは、変装の中でも少々苦手とする分野だった。姿かたちはそっくり真似られても、他人は他人、自分は自分。曲げようとすると反発するし、歪んでしまうこともあれば、折れてしまうこともある。

「それでは烏丸さんで、私を抱いたまま走って、大変ではありませんか?」
「全然平気です、女性の一人や二人エスコートできないようでは、怪盗は務まりませんよ」
「二人以上の女性に手を出すのは、紳士としては失格ですわ」
「紳士的な怪盗になるのは難しそうですね」

 そう言って、二人は笑い合った。

「何だか不思議ですね、あなたは泥棒さん、私は連れ去られた張本人なのに、私はあなたと一緒にいるのが凄く楽しく感じてしまいます」
「吊り橋効果と呼ばれるものですが、人間は心拍数の上昇を恋愛感情だと感じてしまうことがあるそうです、この状況は正にぴったりじゃありませんか?」
「私は楽しいと言っただけで、一言も恋愛感情だなんて言ってませんよ」
「しまった、誘導尋問に引っ掛かってしまいました」
「あなたが勝手に喋っただけです」

 裕花は笑いながら、でも、と話を続ける。

「こんな経験初めてで、本当に心が弾んでいます、怪盗スカイ・ウォーカーさん、素敵な『空中散歩』をありがとうございます」

 そう。二人は空間の『上』を走ってきた。透明な足場があるのではないかと疑ってしまうが、彼は間違いなく空の上に立っている。

「百万ドルの夜景とは言えませんが、中々いい景色でしょう?」
「えぇ、まるで夢の中にいるようですわ、今だけは悩み事も全て忘れられそう」

 そう呟いた裕花はどこか寂しげで、烏丸は声を掛けることができなかった。
 二人は眼下にある夜の街を眺めながら、当てもない逃避行を続ける。目的は逃げ切ること。目的地は、どこにもない。

……

 その頃白山は、成田家の屋敷を出て北西へと進路を取っていた。真夜中の町を逃走中の逢坂(烏丸の変装)を見つけるのは至難の業だが、金蔵と交わした約束を守るため、白山は走り続けていた。

「こんなとき、ケータイがあれば玲ちゃんに連絡取れるのに」

 白山は逢坂が裕花を攫ったとは思えないが、逢坂の口から本当のことを聞きたいと強く思った。逢坂は屋敷から北西の方角へ向かったと言われている。それは奇しくも探偵事務所と同じ方角であり、逢坂がそこを目的地としていると考えるのが、白山にとっては自然な発想であった。ゆえに白山は事務所のあるビルを目標に進行中である。

 時刻は既に九時半を過ぎており、人通りは非常に少なくなっていた。遠くに逃げられる前に見つけ出さねばと躍起になっている白山は、時々見かける人々を交わしつつ歩道を駆け、減速せず十字路を左に折れた。が、目の前には人影があり…

「うわっ」
「っとぉ」

 激突した。その際にぶつけた頭を撫でながら、白山は相手を確認する。ぶつかった相手も同様に頭をぶつけたようで、頭を抱えて蹲っている。

「大丈夫ですか私は大丈夫ですがあなたは大丈夫には見えません大丈夫ですか?」
「落ち着いて話してくれ、俺も我慢出来ないほどの痛みじゃないから」

 そして二人の目が合った。白山がパンを銜えた女子高生ならば、相手は運命の王子様になるわけだが

「玲ちゃん?!」
「幸?!」

 現実は漫画より奇なり。ぶつかった相手は逢坂だった。しらやまはこんらんした。

「裕花さん返せコラァ!」

 しらやまのとびひざげり。

「落ち着け」

おうさかのカウンター。しらやまはゆかにたおれた。

「…痛い」
「悪い、加減が分からなかった」
「いつも加減なんかしてないじゃん」
「これからは気を付けるよ」

 白山の頭の血が下りたところで話をできる雰囲気になったので、逢坂は白山に質問をする。

「まずは仕事の話だ、護衛の任務はどうなった?」
「それはこっちが聞きたいよ、玲ちゃんが裕花さんを攫ったって聞いたから、ここまで追ってきたのに」
「身にも心にも覚えがねぇよ、本当にそれは俺なのか?」
「そもそも玲ちゃんは玲ちゃんなの?」
「多分俺が本物なのかって聞きたいんだろうけど、哲学的な質問すんなよ」

 話をしていく内に、どうやら逢坂の倒れている間に逢坂に成りすました人物が裕花を攫ったということが分かった。そして恐らく逢坂に成りすました人物が怪盗であることも判明した。

「ところで、玲ちゃんは何でこんな所にいたの?」
「劉さんにここに行けと指示されてな、何でも『そうしないと物語が終わっちまう』んだとさ」
「へー、そうなんだー」
「お前、言葉の意味理解せずに相槌してるだろ」

 ともあれ二人は再会でき、白山の疑念も晴らせた。

「それじゃ行くぞ」
「どこへ?」
「事務所に戻る、これも劉さんの指示だ」
「何か手の平の上で踊らされてる感じですにゃぁ」
「『監督』に舞台を用意してもらってるんだ、役者は文句を言わずに演技をしてればいい」

……

「感動の再開お疲れさん、二人とも涙が出るくらい嬉しかったんじゃねぇの?」
「劉さん、頭ぶつけるのって涙出るくらい痛いですね」

 戻ってきた逢坂は、早速劉の毒舌の餌食になっていた。ちなみに逢坂は、劉と店長に対しては敬語である。一般常識があまり備わっていないが、年長者を敬う精神は持っているようだ。

 通称『妖怪ビル』のメンバーは、二階の逢坂探偵事務所へ集合していた。どうやらここで裕花奪還の作戦会議を開くらしい。犬飼と劉と店長はこの件に関して全くの部外者だったが、劉がやたらと乗り気であれこれ口を出し、しまいには犬飼や店長まで引き込んでの大作戦と相成ったのだ。

「じゃあまず、裕花嬢を攫った奴についてだが、何か情報持ってる奴いるか?」

 劉が作戦立案の音頭を取る。それに追従して逢坂が挙手をする。

「多分相手は二人以上だ、変装が得意な男がスカイウォーカー、あと後ろから俺をぶん殴った奴がいる」
「じゃぁ私が玲ちゃんだと思ってたのが犯人だったんだね」
「だろうな」
「恐らく虎嶋美弥もメンバーだと思う、彼女が負傷した逢坂君を運んでいたからね」

 あまり詳しい情報は得られていないが、およそのことは分かった。敵は最低二名で、変装の名人と戦闘要員だ。しかしこれが分かったからといって、奪還するには彼らの居場所を突き止めなければならない。それについて具体案はない。情報も出尽くした所で、作戦会議は停滞してしまった。

「ま、およそ正解だな」

 沈黙の中、口を開いたのは劉だった。

「敵は二人だけだが厄介なことに俺らの『同類』だ、一人は怪盗スカイウォーカー改め烏丸天下、ただの空飛ぶ大馬鹿野郎、もう一人は虎嶋美弥、知恵のついた猛獣だからな、まともにやりあって勝てる奴はまずいない」
「何だ、劉ちゃん知ってたんだ」
「劉さんも人が悪いですね、知ってるなら先に言ってあげればいいじゃないですか」
「人が悪いんじゃなくて悪い人なんだよ俺は、それにこのガキ共がちゃんと推理できるのか試したんだ、まぁ結果は及第点って所だったがな」

 相変わらず口の減らない劉だったが、情報戦において劉ほど頼りになる男はいないだろう。何せ『千里眼』を持つのだから、この世のあらゆる事象が見えているし、今後何が起こるか読めている。つまり

「劉爺、もしかしてその二人が何処へ向かっているのかも知ってる?」
「勿論知ってるぜ、今奴等は別行動中だが、ある場所で落ち合う予定だ」
「それってどこなの劉ちゃん?」
「俺を子ども扱いすんなっていつも言ってんだろ幸、それとこれもヒントくらいは出してやるから手前等で考えろ、ヒントは『どこにでもあって、どこにもない』だ」
 ヒントとなる先程の劉の言葉を思い出しながら、四人は推理を始めた。とは言っても、応えは見つけられない。めいめい苦戦しているようだ。

「分かった!」
「はい幸」
「動物園!」
「一人で勝手に行ってろ、次」
「次は俺が」
「逢坂か、探偵業やってるんだから当てろよな」
「逃走経路を考えると空港とか」
「ヒント使えよ馬鹿野郎、次」
「僕の予想では、虎嶋は僕を狙ってまた襲撃してくると思う、だから僕の所に来るんじゃないかな?」
「いつから手前はそんな愛され体質になったんだ?次店長」
「えー、分かりません」
「うん、素直でよろしい」
「あれ、店長にはやけに優しい」

そんな遣り取りをしている間に、時間だけが悪戯に過ぎて行った。

「っと、時間切れだ、まぁお前らが答えられるとは思ってなかったけどな」

 劉はそう言って腰を上げた。

「どこに行くの劉ちゃん?」
「決まってんだろ、奴らの所だ」

 白山の質問に、逢坂が返事をした。逢坂の目つきは、いつにも増して鋭い。それを横から見ていた犬飼は、逢坂の変化に対して漠然とした不安を感じていた。

(感情が複雑化してきたからだろうけど、逢坂君が分からなくなってきた。僕の読心術が未熟だからってのもあるけど、今の逢坂君には何かが「潜んでいる」ように見える)

「どうした?」

 犬飼が考え事をしている間に、逢坂は犬飼の顔を覗きこんでいた。

「…いや、逢坂君に『インストール』した臭いが、いい香りだなーと思ってたところ」
「死ね」

 犬飼は考えても仕様のないことだと頭を切り替えた。不安要素は逢坂だけではない。結局、作戦どころか行き先も分からぬまま、出発することとなるのも大きな問題だ。このような行き当たりばったりで、裕花奪還作戦は果たして成功するだろうか。疑念は拭い去れない。
されど、この作戦は必ず成功させなければならない。金蔵との約束、烏丸へのリベンジ、過去の清算。それぞれに使命がある。各自想いは違えども、退けぬ戦いであるという点は同じである。決戦の舞台へと、戦士たちは歩き出した。
Secret

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